初日に『ルーブル美術館展 愛を描く』に行った感想♪

美術展

そらいちで〜す♪

今回は、東京六本木の国立新美術館で開催中の
『ルーブル美術館展 愛を描く』に行ってきた感想を書きます!

今でも興奮が収まりません。優美で甘美で厳かな絵画。そして、夢のような輝いた作品たちの愛に包まれて最高の展示でした。

あれほど食い入るように見て全体的に全ての作品を楽しめたのは初めてです。

一つ一つが本当に美しく、絵画の愛に包まれた夢見心地な体験でした。

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●開演ちょっピリ自慢

なかなかないので自慢させてください‼︎笑

初日1番早い10時の入場だったので、混みそえだし早く行って写真撮って並ぼうかな〜と思って着いてみたら門の前に10人くらいしか並んでいませんでした。「あれ?今日暖かいし、並んで待てそうだから待つか」と思い並んでみました。

開門して会場に着くとすみっコぐらしのグッズのみ買いたい人の整理券に行かれる人がいて列を離れ、あれよあれよと列の5番目に。

そして、開場してみんな音声ガイドを買っていたので、展示会場に入ったのは1番でした‼︎人生で1番ってなかなかないので自慢させていただきました!笑

しかも、展示会場に入った時、誰もいなかったので、奥まで見通せて絵画が並んでいる景色は声にならないくらい感動しました。静かに厳かに飾らせているルーブルの数珠玉の作品が待っているのです。神聖な領域に踏み込むような雰囲気を漂わせていました。

●展示概要

ルーブル美術館展は、「愛」をテーマにルーブル美術館から74点がやってきました。「古代神話の神々の愛、キリスト教の愛、人間の愛、そして、フランスとロマン主義の愛」が取り上げられています。

中でも、今回の目玉は、フラゴナールの《かんぬき》です。
僕が大好きなロココを代表する《ぶらんこ》を描いた画家で、優雅で天真爛漫な開放的な絵を描きます。しかし、《かんぬき》では、情熱的な愛を描いています。思った以上に大画面で描かれているためさらに躍動感があるので見てみてください。
展示会名:ルーブル美術館展 愛を描く
開催期間:2023年3月1日(水)~6月12日(月)
会  場:国立新美術館 企画展示室1E
展示構成:
 プロローグ愛の発明
 Ⅰ愛の神のもとにー古代神話における欲望を描く
 Ⅱキリスト教の神のもとに
 Ⅲ人間のもとにー誘惑の時代
 Ⅳ19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇
特別HP:https://www.ntv.co.jp/love_louvre/

●大画面と表現の細かさ

今回の展示は、2〜3メートル級の大画面の絵画が多く並んでいました!今までこんなに大きな絵画ばかりの展示を見たことはないので大きさに圧倒されました!

大きいから迫力があるというだけでなく、そこにダイナミックに描かれた神々や人、色々な道具類は見た目の正確さや艶感だけでなく、肌触りまでも分かるような描き方がされていました!

中でも、真珠や涙の透明感は本物以上に本物で、あまりの美しさに絵画ということを忘れるくらいです!

●アモルとは

 アモルは、ギリシャ神話に出てくる愛の神エロスのラテン語名です。ラテン語で「愛」を意味するアモルは、キューピットで天使ではありません。羽が生えているから天使だと思っていました・・・

前にサッカーの長友選手が「アモーレ!アモーレ!」言っていましたが、これもアモルのイタリア語読みです。

このアモルがいるとヴィーナスがいることが多いようです。

● プロローグ愛の発明

お出迎えしてくれるのは、天から降りてきたかのような見上げて圧倒されてしまう約3メートルの絵画《アモルの標的》フランソワ・ブーシェ(1758年)です!

本展の広告でも使われている作品です!

光に照らされたアモルたちが戯れているように見えます。
なぜか下から湧き上がる雲。うねり、暗くそして光を帯びた雲。木々や花々もどこか人間界のものでもなく、神々の国と堺のようなぼんやりしたように見えます。

これからの展示の神秘さや厳かさを感じ、一気に愛の世界に引きづりこまれます!

● Ⅰ.愛の神のもとにー古代神話における欲望を描く

神話に出てくる神々はとても人間味溢れています。

怒ることもあれば、恋することもあり、恨んで復讐したり、好きすぎて略奪したりします。

今回の展示でも神々の愛の表現で略奪が多く展示されていました。

ついさっきもの凄い勢いをしようとする神と抵抗する女性、驚く神々や人々など、前後15秒が想像できるほど、躍動感があります。

生々しく、今力が入ったと分かるような筋肉の筋。
曲がった腕や足やお腹などの肉のシワや動きやふわふわ感。
からだの関節の曲がり方。
その場で動いているかのような正確さで表現されています。

絵について詳しくないですが、肉体の動きとかの正確性はなんとなくわかります。実体をそのまま当てはめたかのような正確性がドラマチックさを演出しています。

女性については、魔法や妖術などで相手を惚れさせ虜にし愛することを求める場面が多く、アモルがよく出てきます!虜にした相手を見る眼差しは、なんと優しく、物憂げな感じが出てうっとりさせられます。

以前、少しギリシャ神話を学んだことがありますが、展示中の解説だけでも、ドラマを見ているようで面白いのでギリシャ神話を読んでみたくなりました!

ちなみに、神話の絵のほとんどに
 ・川などの水
 ・決して明るくない黒っぽくて灰色っぽい雲
 ・山(アルプスっぽい)
 ・神殿
があり、それを見ることで神話だとなんとなく認識できるのだと思いました。

●Ⅱ.キリスト教の神のもとに

文字が読めなくても絵画で、聖書の話や教えを描くことが多いです。

一つ一つのものに意味があり、教えや戒めが描かれています。これもエピソードやこれはなんの意味か考えながら見ていいく鑑賞方法もあると思いました。

絵画は神秘的なのはもちろんですが、一場面しっかり書かれており、何を表しているか分かるようになっています。

親子愛や慈愛など様々な愛が描かれており、ドラマ感ではなく教訓の愛だったと思います。

●Ⅲ.人間のもとにー誘惑の時代

ここでは、俗人的な純粋な愛、取り持ちや若い女性を揶揄う老人という下品なもの、終わった恋や奔放な恋が描かれています!

この章では、フラゴナールの《かんぬき》が展示されています!嫌がる女性を抱きしめ、かんぬきを占める男性。嫌がりながら(当時嫌がるのも作法とされていた説もある)受け入れる女性。

赤いベッドカーテンにはだけた黄金のシーツが女性に引きずられています。そして、男性は仰け反る女性を抱えかんぬきを占める。情熱的なタンゴのシーンと思わせるような一幕です。

女性性器を暗示する壺とバラや男性世紀をアンジするかんぬき。色々想像しることができるでしょう。服やシーツの質感も肌触りが分かる描き方に感動しました!

●Ⅳ.19世紀フランスの牧歌的恋愛とロマン主義の悲劇

この章のゾーンは唯一撮影が可能なところです!

広告になっている《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》があり、作成可能です!

この絵画は、息を呑むほど美しく、空や草原も全体的に美しくいつまでも見られる「純愛」の絵だと思います。

心が洗われる絵画でした!

●SHOP

今回すみっコぐらしとコラボをしていることもあり、SHOPは大賑わいでした!

会場の外まで列ができていました。

SHOPでは、美味しい「くるみっこ」というお菓子や可愛い栞や磁石があるので、見ているだけでも楽しめます!

行ったらSHOPも楽しんでみてください!

●気に入った作品3点

①《眠るアモルを見つめるブシュケ》

1点目は、6.《眠るアモルを見つめるブシュケ》(ルイ=ジャン=フランソワ・ラグルネ兄)です。

同展示にある《ウルカヌスに驚かされるマルスとヴィーナス》と対になる作品で、鍵穴から覗いてるような丸い画面に描かれています。

眠っているアモルの無防備で安心している表情とそれを眺めるプシュケの優しく見守る表情はランプの光も当たり、美しく穏やかな顔です!

優しく見守るプシュケの気持ちを考えてみるとさらに愛おしく思える絵です。

②《眠る幼子イエス》

2点目は、35.『眠る幼子イエス』(サッソフェラート、1640-1685年頃、油彩、77×61cm、ルーブル美術館)です。

見た時、息を呑み心臓が止まってしまうくらい「穏やかで優しい空気」に包まれた絵です。

それは、聖母の額から首筋、そして胸元までの肌の美しさにあると思います。明るく滑らかでしっとりとした言葉に言い表せない美しさです。まさに聖母というに相応しい綺麗な線で髪も描かれています。

安らかに眠る幼子イエスの顔も母に包まれ安心し穏やかに寝ています。それを見る聖母の薄く開かれた目も、我が子を愛おしく深く愛していることが表されています。

そんな、美しさに魅了されました。

③《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》

3点目は、67.《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》(1798年フランソワ・ジェラール)です。

アモルとプシュケ、特にプシュケに光が当たり、透き通る肌が描かれています。ピンクの布や草原や空も全体的に明るく描かれています。

そんな明るさに惹かれたのもありますが、空の色と草原の色の割合がすごい好きです!

●終わりに

今回の展示を見て、2〜3mの大画面に描かれた絵画のダイナミックさとディテールの細かさを知れました!筋肉の動き、肌の柔らかさ、艶、布や金属、羽など、触り心地が分かるような絵画ばかりでした。大画面で描かれているので、その質感などを本物と同じ大きさで見れることができました!それだけでも感動的でしたが、愛というテーマに包まれて本当に現実から離れて作品に没頭することができました♪

絵画を見るには、ギリシャ神話や宗教史や時代背景や持ち物などの意味を知っているともっと楽しめると思いました!絵画を見るのに教養が必要といいますが、今回の展示で改めて思い知らされました。なかなか日々過ごしていると後回しになってしまいますが、ゆっくり学んで行こうと思いました!

あと、僕も見ましたが、意外に下のを持ち歩いて見ている人が多かったです!

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