そらいちで〜す!!
映画化もされ、全世界で1000万部を突破したディーリア・オーエンズの『ザリガニの鳴くところ』を読みました!
「湿地の少女」と呼ばれたカイアの人生と事件が交差するミステリーなのかヒューマンなのか現在と過去が入り乱れる小説です!どちらかというとヒューマン色が強く、なぜかその「湿地の少女」カイアに魅了されてしまいます。話としては、1969年に事件が起こり1952年からの少女の話が始まるノースカロライナの湿地でした。家庭環境や特殊な湿地という場所など海外ドラマででてきそうな舞台ですが、生き抜く力や当時の状況など学べるところもありました。特に、家族というものの形や地域との繋がりなど考えさせられることが多くありました。
著者の「ディーリア・オーウェンズ」は、69歳で初めて執筆した小説(過去短編は3冊出している)がベストセラーとなり映画化もされています。彼女は動物学者で、動物行動学で博士号を取っているのですが、昔から小説を書きたくて書いたのがが本書です。内容もよかったですが、動物学者ということだけあって湿地や動物や羽根の描写が非常に美しく、そして、リアルに書かれていました。また、動物行動と登場人物の行動と重ねてあり、人間の本能を感じられる小説でした。
ミステリーなので、誰が犯人かというのもそうですが、湿地の少女カイアの成長と絡み合う事件に注目して読んでみルト面白いです。
あらすじ
ザリガニの鳴くところ
~全世界1,000万部突破! 2019年・2020年アメリカで一番売れた小説~
早川書房HP「https://www.hayakawabooks.com/n/nb65693ba7b83」より
ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。
以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく……
みずみずしい自然に抱かれた少女の人生が不審死事件と交錯するとき、物語は予想を超える結末へ──。
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