生きた経営を学ぶ!『稲盛和夫の実学 経営と会計』稲盛和夫(日経ビジネス文庫)

自己啓発

私が稲盛和夫を知ったのは、学生時代に読んだ「生き方」という本でした。
ビジネス雑誌かカンブリア宮殿で紹介されていたのがきっかけでした。

「生き方」に続き「働き方」と自分が働く上で生きる上で指針となる一つの本だと思っています。タイトルは忘れましたが、「いいことを思い、いいことをする」ということを信じて苦しい時に支えになりました。

どちらかというと精神的な話の本を読んできましたが、今回は稲盛和夫さんの経営の実学ということで、経営者の考えがしれて勉強になりました。

本書は、バブル経済の崩壊して経営者は何をしていたのか。透明経営と会計原則を知っていたらこんなにはならなかった。今後必要となる会計原則、会計処理に精通する当時ではなく苦しんできいる会社に書かれた本でした。

本書では7つの原則が紹介されていますが、その土台は「人として正しいことをする」ということです。その心や姿勢があって他の原則が活きます。

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7つの原則

①キャッシュベースの経営
 →現金はベースで経営すること
②1対1の対応
 →正常な経営のために出し入れを1対1で管理しガバナンスをはかる
③筋肉経営
 →永遠に経営するために
④完璧主義
 →仕事のプロフェッショナルになるための行動原則
⑤ダブルチェック
 →身を守り不正を起こさないための仕組みの重要性
⑥採算向上
 →人材を含む付加価値の向上
⑦ガラス張り経営
 →会社の現状を正しく伝え社員と信頼関係をつくる

第二部では「経営のための会計学の実践」ということ題名で中堅企業の経営者との勉強塾「稲和塾」の経営問答が書かれていました。

「先行投資、資金調達、借金増加、経営目標、原価管理」について経営者がどんな悩みを持ち、稲盛和夫さんがどう考えて回答したか経営者の視点がわかりトップの見方という自分にない視点がわかり面白かったです。

心に残った内容

7つの原則という緻密な仕組みですが、経営判断や仕組みの根底には下にもある正しいことや不正を起こさないようにという意識があります。

当たり前だけど忙しかったり、効率や利益を求めると忘れてしまったりおろそかになってしまうことを7つの原則としてしっかり実施しているところも印象に残りました。

物事の判断にあたっては、つねにその本質にさかのぼること、そして人間としての基本的なモラル、良心にもとづいて何が正しいのかを基準として判断をすることがもっとも重要である。

『稲盛和夫の実学 経営と会計』稲盛和夫(日経ビジネス文庫)

「人間として何が正しいのか」「経営の立場から「なぜそうするのか」「何がその本質なのか」ということをとくに意識して私は問いかけるようにしてきた。

『稲盛和夫の実学 経営と会計』稲盛和夫(日経ビジネス文庫)
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